【西条昇の戦後芸能史研究】芸能界VIPのお歴々との交流を綴った内田裕也さんの著書「ありがとうございます」

亡くなられた内田裕也さんの著書「ありがとうございます」(幻冬舎アウトロー文庫)は〈これまでに出会った各界の偉人たちとの交流を述懐しながら自らの人生を綴る、ロックンロール血風録！〉との惹句の通り、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、ミック・ジャガー、沢田研二、松田優作、矢沢永吉、ビートたけし、勝新太郎ら多彩な面々との交流が語られている。
とりわけ、貴重なのは、田辺エージェンシーの田邊昭知、長良グループの長良じゅん、イザワオフィスの井澤健、ケイダッシュの川村龍夫、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川&メリー喜多川、バーニングプロダクションの周防郁雄、渡辺プロダクションの渡邊美佐、オスカープロモーションの古賀誠一といった芸能界VIPのお歴々との交流が綴られていることだ。
戦後芸能史の貴重な記録であり、裕也さんだからこそ実現した仕事と言えるだろう。

【西条昇の上方喜劇史コレクション】大正期の松阪座での曽我廼家十郎劇のチラシ

手元にある、大正期の松阪座での曽我廼家十郎劇のチラシ。
明治３７年に曽我廼家五郎と曽我廼家兄弟劇一座を旗揚げした十郎は、大正３年に五郎と別れて曽我廼家十郎劇を結成。
十郎は、伊勢松阪の出身だが、松阪座での公演ということは地元への凱旋公演だったのか。
何故か、チラシの写真は当時の大学生のような格好をしている。
藝題の四に「お婆さん」とあるが、お婆さん役はのちに十郎の弟子の十吾の当たり役となった。

【西条昇の浅草映画史コレクション】大正期の富士館での尾上松之助劇のチラシ

大正期の浅草・富士館での尾上松之助劇「豪傑 児雷也」全七巻のチラシ。
尾上松之助は、歌舞伎界から活動写真に転じて、その大きな目から「目玉の松ちゃん」と親しまれた大スターで、その全盛期には浅草だけで、富士館、遊楽館、千代田館と三館もの松之助の主演映画専門の映画館があった。
富士館は、現在のパチンコスロットパンドラのある場所に、明治４１年に開場した映画館である。

内田裕也さんを偲んで「ツイスト・アンド・シャウト」

内田裕也さんが尾藤イサオさんと共に歌った「ツイスト・アンド・シャウト」も好きだなあ。
裕也さん独特の高い声での〝♪シェキナベイビーナウ〟が良いね。
https://youtu.be/ukCws290l38

内田裕也さんのご冥福をお祈りします

内田裕也さんが亡くなられたとのこと。
裕也さんが1965年にプレスリーの「Do the Clam」をカバーした「スイムで行こう」を聴きながら、ご冥福をお祈りしたい。
https://youtu.be/HOulwexp2VA