間寛平のアースマラソンゴール特番を見て

昨日、マラソンとヨットで地球一周するアースマラソンに挑戦した間寛平のゴールの様子を中継した特番を見た。
一言で言えば、24時間テレビの24時間マラソンや総合演出の土屋敏男氏が手がけた電波少年の猿岩石のユーラシア大陸ヒッチハイク縦断企画とも共通する感動路線の日テレらしさと、芸人たちの手慣れた掛け合いによる吉本らしさをミックスしたような色合いの番組だったと思う。
まず雨上がり決死隊が司会を務める大阪野音にゴールしたあと、明石家さんまの司会で吉本の大御所芸人たちが居並ぶなんばグランド花月のステージにゴールするという構成。
大阪野音までの実況を担当したのが、元日テレアナウンサーの福留さんだったが、その語り口に大変失礼ながら随分お歳を取られた～という印象を受けてしまった。
福留さんといえば、今から30数年前の日テレの大晦日のピンクレディー特番で、レコード大賞を受賞した帝国劇場の楽屋口からピンクレディーの二人が紅白歌合戦の会場に向かわずにチャリティー企画のために日テレ特番会場に向かう様子をリポートした時の名実況の見事さが忘れられない。
どうしてもその時を基準にしちゃうからな～。
大阪野音のステージに、間寛平と同時期に吉本新喜劇の座長を務め、「ごちゃごちゃ言うとったら、しゃーきたおっそ、ようワ～レ～」の泉州弁ギャグで人気を博した室谷信雄が駆け付けていたのも大変懐かしかった。
室谷さんは咽頭癌になって声帯を切除して芸能界を引退していたが、去年夏の24時間テレビで海外に間寛平の激励に訪れ、感動の再会を果たしていた。
僕が中学時代は、東京では関西ローカルの吉本新喜劇の中継番組などはネットされておらず見ることはできなかったが、テレビ神奈川でネットされていた「あっちこっち丁稚」だけはザラザラした画面ながら見ることができて、小番頭役の室谷さんのギャグに笑った記憶がある。
なんばグランド花月のステージにも、桂三枝、笑福亭仁鶴、西川きよし、オール阪神巨人、のりおよしお、ぼんち、宮川花子ら劇場芸人の大御所が大集合。
去年の選挙に落選した桂きん枝や去年20年ぶりに吉本に復帰した桂文福もいて、さんまにいじられていたのが面白かった。
まさに従来なら関西ローカル番組でしか見られないような掛け合いだった。
それを全国ネットの注目の特番で見せてしまうところに今の吉本のパワーを感じさせられた。
往年の吉本芸人たちをあまり知らない人たちは昨日の番組をどんな印象で見ていたのだろうか。

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