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KARAメンバーの事務所契約解除問題に思う日本の芸能界との違いについて [エンタメ]

日本進出の成功で人気絶頂期にあった韓国ガールズグループのKARAのメンバーのうちリーダーを除いた四人が韓国での所属事務所に対して契約解除を申し出たというニュースに驚かされた。
その後、一人が契約解除の申し出を撤回したと伝えられるなど情報は錯綜している。
約一年前には同様に日本で人気絶頂時の東方神起のメンバーが韓国での所属事務所から独立を申し出て実質的に分裂してしまうという騒動があったばかりである。
タレントと事務所との関係は、日本と韓国とではどう違うのか、改めて考えさせられることとなった。
今回、契約解除を申し出たKARAのメンバーは、「事務所の立場を悪用し、メンバーの望まぬ仕事をさせ、人格を冒涜した」といったことをその理由としているとのこと。
一部のニュースには、韓国の芸能事務所はタレントの子供時代からダンスレッスンや海外進出に備えた語学レッスンを無料で受けさせ、その費用は先輩タレントたちのギャラ収入で賄うため、タレントは人気が出てからもしばらくは薄給状態が続くという解説があった。
それに近いことは日本の大手事務所にもあるとは思われるが、日本の芸能界ではそうした不満からの独立騒動は数えるほどしかなかったように思う。
まず、そうした独立騒動の日本での第一号といえるのが、昭和30年代半ば過ぎに日本の芸能界にナベプロ帝国を築きつつあった渡辺プロダクションからロカビリー歌手の鹿内タカシが独立を計ったケースだろう。
のちに同じ渡辺プロダクションから独立した森進一がしばらく仕事が激減した時期があったし、つい先年も羞恥心メンバーとして人気絶頂だった野久保直樹のワタナベエンターテインメントからの独立騒動があった。
ジャニーズ事務所ではデビュー2、3年目でアイドル人気絶頂時の郷ひろみが当時のジャニーズJr.メンバー数人(のちにメッツとしてデビュー)を伴い、バーニングプロダクションに電撃移籍したことがあった。
事務所社長の脱税などが原因で移籍問題が起きたケースでは鈴木亜美や眞鍋かをりなど。
研音を辞して作家デビューした水嶋ヒロにも注目が集まった。
所属芸人たちが「♪ギャラより高い交通費 大きなお金は会社側 小さいお金が芸人へ 面白そうに稼いでる~」などとネタにしている吉本興業では、この50年間でルーキー新一と太平サブローシローのケースくらいではないか。
韓国に比べ日本の芸能界の独立騒動が少ないのは、事務所同士が音事協などを作ることで互いの引き抜きを防止していることにもよるだろうし、事務所に逆らって独立すれば仕事がなくなるのでは・・というタレント側の思惑もあるだろうが、何より「言わずもがな」とか「暗黙の了解」といった日本独自の文化によるところが大きいのではないか。
KARAメンバーの契約解除希望理由自体が非常にアメリカンナイズされた考え方に基づいているように思う。
東方神起のメンバーは事務所と13年契約を結んでいたとも言われるが、金額的にはどんな内容になっていたのだろうか。
いずれにせよ、K-POPグループの日本進出は今後も続くと思われるが、このままでは韓国芸能事務所からの独立騒動も続くように思う。
日本側のレコード会社をはじめとする関係者も頭の痛いことだろう。
今後の動向に注目していきたい。
タグ:Kara KARA独立
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