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森光子がジャニーズの母な理由 [ジャニーズ]

 僕が森光子さんへのインタビューをまとめた記事の載っている演劇情報誌「シアターガイド」10月号が発売され、出版社から家に送られてきた。
森さんが少年隊の東山紀之さんと姉弟役を演じる10月の帝劇公演「ツキコの月 --そして、タンゴ」の話題をふまえつつ、70周年を迎えた森さんの女優人生における様々な出会いをキーワードにして、まとめたものだ。
 この雑誌では今までにもジャニー喜多川さんや少年隊へのインタビュー記事を担当したことがあったが、今回は「ジャニーズの母」にインタビューする機会を与えてもらったわけだ。
 ところで、森さんがどうして「ジャニーズの母」と呼ばれるのか、何故あれほど多く東山さんをはじめとするジャニーズタレントと共演するのか、疑問に思っている方も多いのではないか。
 今回、取材をしてみて、その答えが僕なりに分かった気がした。 
 森さんがまだ10代前半のころ、京都の南座で松竹少女歌劇団のレビューの舞台を見て、当時「男装の麗人」として大人気だったターキーこと水ノ江瀧子さんの庶民的でありながらも凛々しい舞台姿に憧れ、同じ舞台に立てたらどんなに素敵だろうと思ったことが芸能界を志したキッカケだそうだ。
 つまり、森さんはもともと、歌って踊るモダンなレビュー志向の方だったのだ。15歳で時代劇映画の娘役としてデビューしたものの、日本的なものよりモダンなものが好きだったという森さんにとっては、いつかレビューをやりたいとの思いがあったという。戦後は米軍キャンプでジャズを歌ってらしたこともある。
 少年隊のデビュー当時、紅白のリハーサルで「いつも見てますよ、東山さん」と声をかけたのがキッカケでジャニーズとの交流が始まったそうだが、おそらく、森さんの中では少女時代に憧れたターキーと東山の姿がダブって見えたのではなかったか。「彼らのステージには、私がターキーさんを観て大好きになったレビューの要素がいっぱい詰まっています。ジャニー(喜多川)さんは天才ですね」とは森さんの言葉だ。やはり子どものころからレビューが大好きだった僕には実に良く分かる。ジャニーさんが次々にスターを育てあげる天才プロデューサーであることは広く知られているが、ショーやレビュー調のステージの作・演出家としても天才なのだ。実際、ジャニーさん自身が演出を手がけたステージほどクオリティーが高くて、仕掛け沢山で、見ていてドキドキワクワクさせてくれるショーは今の日本には他にないと言えるだろう。そのあたりのことについては、また、機会を改めて書いてみたい。 
 歌って踊れて芝居も笑いも司会も出来るエンターティナーを育て続けてきたジャニーさんメリーさんにとっても、森さんはリスペクトの出来るその道の大先輩であり、共演することで森さんから多くのものを学んでほしいとの思いがあるのではないか。

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