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日本初の女性アイドルグループはキャンディーズか?ゴールデンハーフか? [アイドル]

AKB48をはじめとする日本の女性アイドルグループの第1号はどのグループかを考えると、すぐにキャンディーズのランちゃんスーちゃんミキちゃんの顔が思い浮かぶ。
60年代のザ・ピーナッツ、スパーク三人娘(中尾ミエ、園まり、伊東ゆかり)、レ・ガールズ(由美かおる、金井克子、奈美悦子ら)といった女性ユニットには、いわゆるアイドルというニュアンスは感じられない。
そもそも女性アイドル歌手像が確立されたのが、南沙織、天地真理、麻丘めぐみ、桜田淳子、浅田美代子、山口百恵らが相次いでデビューした71年から73年にかけてだとすれば、そうした女性アイドル歌手のグループ版として73年9月にデビューしたキャンディーズが正統派の女性アイドルグループの第1号ということで間違いはないだろう。
では、同じ渡辺プロでキャンディーズの先輩に当たる70年9月デビューのゴールデンハーフはどうなのだろうか。
小山ルミ、杉本エマなどのハーフタレントを輩出したフジテレビの「ビートポップス」がキッカケでハーフ女性ばかりで結成されたというゴールデンハーフは、54年のスリーキャッツの「黄色いさくらんぼ」をカバーしたデビュー・シングルからも分かるように、清純派アイドルのイメージとは正反対のセクシーでコミカルな要素が前面に押し出されていた。
AKB48やモーニング娘。のルーツを辿っていくとキャンディーズに辿り着くが、MAXやKARAのルーツはゴールデンハーフに辿り着くように思う。
女性アイドルグループに不可欠な男性ファンや追っかけは居たのかと言えば、ドラマ「古畑任三郎」シリーズの古畑任三郎と今泉慎太郎が共にゴールデンハーフのファンクラブに入っていたことがあり、追っかけまでしていたという設定になっていたことからも、当時の様子が察せられる。ゴールデンハーフ世代とも言うべき脚本家の三谷幸喜氏の思い入れもあるのだろうが。
デビュー当初はエバ、ルナ、マリア、ユミ、エリーの5人だったが、すぐにエリーが抜けて4人になり、73年の「ゴールデンハーフのアダムとイブ」でユミが抜けてから74年の解散までは3人での活動となった。

http://www.youtube.com/watch?v=xS2kpoe6b6M
http://www.youtube.com/watch?v=vNNpIzqNTO0&playnext=1&list=PL433566280741B440
http://www.youtube.com/watch?v=RpxpiylasW0
http://www.youtube.com/watch?v=Ao5lP-lJg8A&feature=related

シングル曲はアメリカンポップスのカバーが多かったが、山本リンダやピンクレディーの非日常性のエンターテイメント路線を手掛けた阿久悠&都倉俊一コンビが彼女たちにも曲を提供していれば、かなり面白いヒット曲が生まれていたのではないか。
僕的には「アダムとイブ」の「♪真っ赤なリンゴは禁断の 食べてはいけない恋の味 だけど二人の情熱はどうにもならなくなっちゃた~」というサビのハモリのところが特に気に入っている。
ダイハツのデルタのCMで彼女たちが歌っていた「♪女の子はね 自分にないものに憧れるものなのよ」「♪強い力で持ち上げられて ぐるりぐるぐる回されて~」といったフレーズは今でもよく口ずさんだりしている。
ドリフの「全員集合」には一時期、キャンディーズと共にレギュラー出演していたが、とりわけ荒井注とエバの絡みが楽しかった。バラドルの元祖といった捉えかたも出来るだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=xbutx_Uxh1E&playnext=1&list=PLC5AB1D4B95B319AF

日本のガールズ・グループ史を振り返る時に、今一度、再評価すべきグループだと思う。
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