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渡辺晋物語「ザ・ヒットパレード」に泣く [テレビ]

先週の金土とフジテレビで2夜連続SPドラマ「ザ・ヒットパレード」がOAされてたね。
渡辺プロダクション創始者の故・渡辺晋さんと奥さんの美佐さんをモデルにした物語で、番組最後のテロップには「事実に基づいたフィクション」と書かれていた。
渡辺晋さんと言えば、戦後にジャズバンドのベーシストからマネージメントを手掛けるようになり、副社長として晋さんをサポートした美佐さんとの二人三脚で、一代でナベプロ帝国を築いて日本の芸能ビジネスの礎を創った方だからねー。
タレントを歩合制ではなく月給制にして抱えたのも、テレビにプロダクションが企画・制作を手掛けるユニット番組を持ったのも、レコードの原盤制作を手掛けたのも、全部、渡辺プロが最初だもんなー。
ハナ肇とクレイジーキャッツ、ザ・ピーナッツ、平尾昌晃、山下敬二郎、ミッキー・カーチス、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり、梓みちよ、田辺靖男、いしだあゆみ、木の実ナナ、森進一、布施明、ザ・タイガース、沢田研二、内山田洋とクールファイブ、小柳ルミ子、天地真理、テレサ・テン、アグネス・チャン、ザ・ドリフターズ、ゴールデンハーフ、キャンディーズなどなど、晋さん美佐さんが世に送り出したスターは枚挙にいとまがない。
NHK紅白歌合戦の出場歌手40組前後のうち10数組がナベプロの歌手で、応援団コーナーに出るクレージーやドリフもナベプロという時代が何年も続いたのだ。
そりゃもう、全盛時代のナベプロと言えば、現在の吉本興業とジャニーズ事務所とオスカープロモーションとエイベックスを一緒にしたみたいな感じで、物凄いパワーを持ってたんだよねー。
現在の芸能界の大物の方々のなかにも、当時のナベプロとつながりのあった方は少なくない。
ウエスタン・バンドのリーダーとしてウエスタン・カーニバルを大劇場で行なう企画をナベプロに持ちこんで、やがて美佐さんと対立して袂を分かち、のちにホリプロを創設したのが堀威夫さんだし。
ナベプロ社員としてキャンディーズのマネージャーを務め、退社後にサザンオールスターズを発掘してアミューズの創始者となったのが大里洋吉さんでしょ。
ジャニーさんもジャニーズ事務所創立前に初代ジャニーズをナベプロに委託してた時期もあったみたいだしね。
んで、ドラマについてだけど、「僕が作り手だったら、こうするけどなー」というとこも何箇所かあったけども、基本的には良く出来ていたと思うよ。
晋さん役のギバちゃん、美佐さん役の常盤貴子、椙山浩一さん役の原田泰造、植木さん役の陣内孝則、ハナさん役の阿南健治、宮川泰さん役の近藤芳正、ザ・ピーナッツ役の安倍なつみ・麻美姉妹、なかなかの好演。
「踊る指揮者」として活躍したスマイリー小原さん役の宇梶剛士も、ガラは凄く合ってたんだけど、チラッと映ったご本人の映像と比べちゃうと、踊れてなさ、動きのキレやリズム感の無さが気になったかな。動きまくればいいってもんじゃないのが難しいところで。まあ、役者さんだし、ミュージシャンじゃないからしょうがないかー。
僕はどんなに悲しかったり感動の涙を誘う映画やドラマを見ても泣いたことがないんだけど、ショービジネス大好き人間としては、実在のショービジネスの人物を描いた物語を見てると、涙を誘うような場面じゃないところで何だかジーンとなって涙が出てきちゃうことがあってね。
今回も、ピーナッツ発掘の場面、初のランキング番組「ザ・ヒットパレード」が成功する場面、植木さんが「スーダラ節」を歌うことについてお父さんに相談する場面、引退を申し出るキャンディーズに晋さんが「いいよ、やめて。・・今までお疲れ様。そして、有難う」と言う場面とかで、涙が出まくりだったね。
ブローウェイ・ミュージカルには実在のショービジネスの人物を描いた作品が多いのに、日本にはまだそういったものが少ないんだよねー。
是非、晋さんと美佐さんの物語は舞台のミュージカルにしてもらいたいなあー。
渡辺ミキさん、お願いしまっすー!

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