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【西条昇のストリップ史研究】慶應大学での講義「永井荷風の観た浅草芸能 ーーストリップ史を中心に」感想リポート① [ストリップ]

先月26日に慶應義塾大学文学部総合講座「メディアとしての身体」で行った講義「永井荷風の観た浅草芸能 ~ストリップ史を中心に」の学生たちの感想レスポンスを送って頂いたので、そのうちのいくつかを一部抜粋して紹介させて頂きたい。

☆永井荷風ほど著名で優秀な作家でも、リラックスする時には女優や踊り子たちと戯れて活力を出していたという事実はとても嬉しかった。今の時代はそのような行為はあまり好まれるものではないとされるが、これが正しい形なのではないかと彼を見て感じた。ストリップ劇場に上原亜衣が出ていたことには驚いたし、「スト女」の話題もあったが、ストリップで登場する踊り子たちは、単に性的な対象で見られる存在ではなく、一つの芸能として確立していたのだろうと感じた。今日をきっかけにストリップに対してとても興味を持ちました。これまでの「メディアとしての身体」の講義の中で一番楽しかったです。

☆永井荷風とストリップ史からの冒頭の話はとても興味深く、気難しい人でも気を許せる一幕があるというところも面白かったです。戦争に敗れた国では裸体レヴューが流行るということは面白みがありました。こうやって女性が表に出る、胸を出すということが戦後の女性進出にどういう影響を与えていったのかと思いました。「性」が一般大衆に開かれていることは間接的には若者の「性」への無関心を改善していくことが出来るのかなと思いました。

☆「永井荷風」という大変有名な文豪であり、慶應でフランス文学を教えていた教授でもあろう人が、女優ストリッパーに囲まれて微笑みリラックスしている写真がたくさん出てきてイメージと異なり過ぎて唖然としました。講義内容は今まで聞いたことないような話であり、小中高では絶対教えてくれないような内容であったので非常に興味深かったです!

☆あまり今まで触れたことのない分野のお話だったので面白かったです。女性が自分の身体をいかに綺麗に表現するかに人々が魅了されたんだと思います。一回見てみたいと思いました。

☆ストリップという普段は接点を持たないような内容について学ぶことができ、とても新鮮でした。タブー視されているようなジャンルだとは思いますが、とても歴史が深く文化の発展が著しく見られるものだと思いました。こういった日本ならではの昔ながらの文化について知り、保存されていくことが必要だと思います。

☆浅草のストリップ劇場へ行こうと友人と話していたところだったので、興味深く聞いておりました。荷風が描く作品の繊細さと通ずるような華美が感じられました。話の途中で一瞬触れられた、敗戦国ではストリップショーが流行するという点や、そもそもストリップが歴史・社会的にいかなる役割を持っていたのか、アメリカとの関連でも分析が出来そうです。20180720_094710.jpg
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