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【西条昇のストリップ史研究】慶應大学での講義「永井荷風の観た浅草芸能 ーーストリップ史を中心に」感想リポート② [ストリップ]

先月26日に慶應義塾大学文学部総合講座「メディアとしての身体」で行った講義「永井荷風の観た浅草芸能 ~ストリップ史を中心に」の学生たちの感想レスポンスを送って頂いたので、そのうちのいくつかを一部抜粋して紹介させて頂きたい。

☆正直、ストリップという文化は昔のもので現在はやられていないと思っていましたが、今も浅草にずっと続くロック座があると知り、驚きました。また最近はプロジェクションマッピングも使われていると知り、私も同じ女性ですが見に行ってみたいと感じます。ポスターやチラシに面白いタイトルや面白いイラストが用いられていたりして、チラシだけ見てもとても楽しめますし、今まで下品なものという偏見を持っていた私のイメージが変わりました。

☆ストリップという馴染みの薄い文化について知識を得ることができ、とても興味深かったです。所属しているサークルを設立した永井荷風がこんな人だったとはという衝撃が正直強いです。

☆ストリップは男性が見るイメージだったけど、最近は「スト女」とメディアで取り上げられるほど女性の観客も増えていて、女性を美しく見せるショーとなっていることに驚いた。

☆永井荷風がストリップ史においてそこまで深く関わっている人物だということに驚いた。荷風は踊り子や女優の人達と毎日のように交流していたという話を聞いて、彼の耽美主義というのは、こういうところからも影響を受けているのかなと思った。今現在もあるストリップ劇場には長い歴史があることが分かった。全盛期の頃は公の場での女性の裸に対して、今よりも寛容的であったのかなと感じた。

☆色々なポスターを見れて、一つ一つが興味深かったです。私の中で思っていたストリップとは違うもののような印象を受け、本物の人間に近いセクシーなポスターからデフォルメされたコミカルなポスターなど、見ていて楽しかったです。「ヴィーナスの誕生」の額縁ショーの話は衝撃でした。また、浅草が娯楽の中心地だったことを知り、だから今の浅草に劇場の名残りがあるのだなと思って感慨深くなりました。

☆明治以降の浅草を中心とした日本の民衆芸能の流れが分かった。芸としてのストリップの流れと風俗化の流れに加えて、アイドルブームなどの影響を受けながら変化していった点が特に面白かった。
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