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【西条昇の喜劇映画史研究】大正期の浅草・富士館でのニコニコ大会のチラシ

手元にある、大正期の浅草の富士館での「日本の西洋の喜劇総合大会(ニコニコ大会)」のチラシ。
この頃は短編無声喜劇映画数本を「ニコニコ大会」と称して上映する企画が各地の映画館で行われていた。
このチラシの時に上映されたのは「チャップリンのローマンス」、デブ君ことロスコー・アーバックル主演「デブ君のコック」、目玉の松っちゃんこと尾上松之助主演「弥次喜多東海道逆戻り」など。
町人髷姿のチャップリンとデブ君と目玉の松っちゃんが博多俄(にわか)の半面に描かれているチラシのイラストがいいね。
裏面に書かれた<都ぞ春の花景色、チャンチャンバラバラも殺伐と存じ、笑って酔へさうな面白いものを選びまして、日本の西洋の喜劇総合大会(ニコニコ大会)として春季大興行を致します>というコピーも、時代がかった活弁調で好きだな。
この頃の富士館は松之助のチャンバラ映画をメインに上映していたから、いつもとは趣向を変えてのニコニコ大会ということだったのだろう。
2018-02-02T08:03:21.jpg

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