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【夜のちぃ散歩?】吉原大門近くの大黒鮨で昔の吉原についてのお話を聞く [お笑い]

お笑い評論家の西条昇です。

ご承知のように、落語には『明烏』『五人廻し』『三枚起請』『お直し』など、吉原を舞台にした噺が少なくない。

『明烏』の「大門で止められらぁ」という落ちでお馴染みの大門のすぐ近くには、かつて花魁ショーを売り物にした松葉屋というレストランシアターがあり、はとバスの団体客などで随分賑わっていたものだ。

初期の笑点だったか、大喜利の番組で立川談志師匠が「花魁になって一言」というお題を出すと、キザが売り物だった三遊亭小円遊師匠が「はとバスは荷でありんす」と答えたという。
うまいね。
すごく粋で、大好きな答えだな。

僕が三遊亭円歌門下だった十代の頃に何度か円歌師匠の後援会の宴が松葉屋で開かれたことがあり、お客様のご案内とか進行のお手伝い要員として行ったことがある。

子供の頃、父親と一緒に花魁道中を見に行ったこともあったっけ。

最近は昔の吉原について色々調べていることもあって、今回、大門に程近い大黒鮨で刺身盛りや真鯛を使った焼き味噌などを日本酒でやっつけつつ、大将に昔と今の吉原の話を聞かせてもらった。

ここはもともと明治8年から花魁の履くデカイ下駄など作っていた大黒屋という下駄屋さんだったそうで、次男坊の大将が倉庫の部分を改装して鮨屋・居酒屋を始めたとのこと。

大将の娘さんが子供時代に禿役で参加した花魁道中の写真やら、松葉屋の花魁ショーのチラシやら、貴重な資料をたくさん見せていただく。

花魁道中の写真には若き日の大将も町内の世話人として一緒に先頭のほうを歩いているものもあった。

大将も女将さんも、落語の登場人物のような東京言葉を話されるかたで、聞いているだけでどこか懐かしく心地がいい。

いつもなら、ソープランドで仕事を終えた嬢たちや、遊び終えて合流するための待ち合わせ場所として利用する男性客で賑わう時間のようだが、この日はあいにくの雨で冷え込み、人通りも少ない。
結局、僕らの居た時間、客は僕らだけだった。

ここの店は、サービスで出してくれた焼き味噌も旨かったし、お値段もすごく良心的で、かなりオススメできるけどね。

店を出て、冷たい雨の中、吉原神社や弁財天を参拝してまわる。
気分はまさに、<夜のちぃ散歩>という感じ。

吉原神社の境内にあった吉原の今昔の地図がすごく参考になったね。

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@saijonoboru

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