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本場で見た宝塚レヴュー [レヴュー]


先週の土曜から今週火曜まで、「レヴュー」に関する論文執筆の文献調査のために、大阪に行ってきましたー。
土曜の昼ころから夕方まで、宝塚歌劇関係の資料が保管されている池田文庫で、昭和初めに「パリゼット」などを手がけて宝塚レヴューの礎を築いた白井鉄造が欧米視察中にパリのレヴューを見て書きとめたノート類をマイクロフィルムに起こしたものをガチャリンコガチャリンコと閲覧。
向こうで見たものの衣装や装置、小道具、ダンスのフォーメーションがイラスト入りで描かれてあったり、シャンソンの歌詞が訳されていたり、構成・演出やスケッチのアイディアがメモされていたり、という貴重な資料をチェックしていくうちに、白井がセクシーでゴージャスなパリ・レヴューからどの要素を取り入れて独自の宝塚レヴューを作り上げたのかが見えてきたような気がしたね。
翌日の日曜も終日、池田文庫で昭和初期の「歌劇」誌の記事と古川ロッパの出演した「宝塚バラエチー」公演の脚本やプログラムなどをコピーしまくり。
いや、勉強になりやした。

ホテルは梅田に取ったから、宝塚歌劇の創始者である小林一三が創業した阪急電鉄で梅田から池田を往復してたワケだけど、今まで大阪には何度も来てるのに阪急電車に乗ったのは今回が初めてだったんだよねー。
上の写真のように初めて乗る阪急電車は何だかレトロな感じで、どれもサツマイモの皮みたいな色をしてた。

そして、月曜は阪急電車で終点の宝塚まで行って、宝塚大劇場で月組公演を鑑賞。
東京宝塚劇場で宝塚歌劇を見たことは何度もあるけど、本場の大劇場で見るのは初めてだったからワクワクしたよー。
前半の宝塚ロマンチック・コメディ「パリの空よりも高く」は、その昔に古川ロッパらが演じた菊田一夫による「花咲く港」の設定をパリに移し変えたもので、男役トップの瀬奈じゅんをはじめ霧矢大夢、大空祐飛、遼河はるひなんかがイイ味だしてたね。
後半のレヴュー・ロマネスク「ファンシー・ダンス」はジャズっぽいノリのダンス・ショーといった感じ。
去年の秋と暮れにパリやベルリンで見たレヴューと比べてみると、宝塚レヴューには独自の様式美や型みたいなのがあると思う。
宝塚がパリ・レビューを取り入れて以来、SKDやOSKといった松竹少女歌劇やら、エノケン・ロッパらの浅草レヴュー、日劇ダンシングチームによる男女混成レヴューなどが後に続いて、レヴューの黄金時代が日本にもあったのだが、SKDも浅草レヴューも日劇ダンシングチームも今は無く、今なお活況を呈してるのは宝塚だけと言ってもいい状況だもんなー。
劇場売店で公演パンフとともに「歌劇」誌の最新号を購入して、スターたちのグラビア・ページを眺めてたら、2年くらい前からの僕のお気に入りの宙組の大和悠河が載ってた。相変わらずカッコイイなー。
あと、いかにもSっぽい表情の雪組の彩吹真央や月組の遼河はるひもイイね。萌えー。


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