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昭和のいるこいる、40年めの大ブレイクの理由 [お笑い]

 「そんなもんだ、そんなもんだ」「しょうがない、しょうがない」「そうそうそう」「はいはいはい」「すいません、すいません」といったフレーズでお馴染みの東京漫才の大ベテラン、昭和のいるこいる師匠が、従来の中高年ファンのみならず子どもや若者の間にも人気が広まっているという。
 昨日の夕刊フジでもお2人の人気の秘密を探る特集記事が組まれ、僕もお笑い評論家としてコメント取材を受けた。
 芸歴は40年、2人合わせて123歳。
 僕は小学生の頃からお2人の高座を寄席で見ていた。
 1970年代の後半にNHKの新人漫才コンクールでお2人がたけしさんのツービートを抑えて優勝したのもTVで見てた。こいるさんが歌うとなんでもハヘホヘになっちゃうギャグは当時から面白かったし、この人たちは絶対売れると思ったものだ。
 でも、実際はなかなかそうはならなかった。ツービートやセントルイス、関西では紳助竜介など、オーソドックスな漫才の型を否定して新しい発想で笑わせる若手が台頭し、MANZAIブームが起きたのだが、そのブームにオーソドックスな流れを汲むのいるこいるは乗れなかったのだ。
 それから20数年ーー。お2人の漫才が寄席で爆笑を呼んでいると評判になりはじめたのは4,5年前からだったか。
 「めちゃイケ」でナイナイ岡村とからんだりしてね。
 お2人とも、可愛いおじいちゃんになっていた。
 こいるさんの「そんなもんだ、そんなもんだ」や「しょうがない、しょうがない」に、やたら説得力が感じられて、なんとも言えない味が出ていた。 
 TVで売れない期間が長かったうちに、人生をどこかで達観したんじゃないだろうか。
 軽いんだけど、その軽い味が貴重なんだな。
 CMで草なぎくんと共演したのが子どもや若者に存在が知られたキッカケのようだ。
 お2人はベテランだけど、師匠っぽくないというか、おしつけがましくないし偉ぶらないから、若手とも平気で絡むし。その人柄が見てるひとにも伝わるんじゃないかな。
 動きもおもちゃみたいで可愛いしね。 
 「そんなもんだ・・」にしろ「しょうがない・・」にしろ諦観にみちたフレーズが、どこか閉塞感のある今の時代の気分にピッタリとくるのかもしれない。
 若手中心のお笑いブームの中、お2人にはいつまでも頑張って頂きたいなあ。そうそうそう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000009-ykf-ent

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