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村上世彰氏がせんだみつおに憧れた理由 [時事ネタ]

 阪神電気鉄道の筆頭株主となった村上ファンドの村上世彰氏の動向に注目が集まっている。
 各局は、連日のように「村上氏とはどんな人物か?」という特集を組んでいて、昨日は2つの番組で、村上氏の灘中時代の文集の一節が紹介されているのを見た。
 それらの報道によれば、当時の村上氏が最高に尊敬していた人物は、せんだみつおだったということだ。
 そっかー、欽ちゃんと石坂浩二が混ざったような風貌をされているが、せんだが好きだったのかー。意外と言えば意外だよねえ。あまり愛嬌のあるところを見せないしね。
 なんでも、思ったように行動するせんだの豪快さに憧れたとか。 
 せんだの弟子になりたいといったくだりも、チラリと画面に映っていた。
 村上氏は46歳とのことだから、ちょうど、せんだの全盛時代にあたる昭和47年から同52年に中高生だったことになる。
 その頃に小学生だった爆笑問題の太田くんも「せんださんが好きだった」って僕に言ってたっけ。
 今、お笑いの歴史の中でのせんだはあまり高い評価を得ていないが、タモリ、たけし、所ジョージが台頭してくるまでのせんだは間違いなく「若者の笑いのヒーロー」だったのだ。
 当時のせんだは「金曜10時!うわさのチャンネル」の「アコのゴッドねえちゃん」で和田アキ子に張り扇で張り倒されたり、ザ・デストロイヤーに四の字固めをかけられたりしては「おねえちゃまーー!」と泣き叫んでみせるなど、「元祖・いじめられタレント」として活躍。
 一方で、TBSの夕方の帯番組「ぎんざNOW!」では、司会者として若いミュージシャンやタレントたちを仕切ってみせ、「若い世代の兄貴分」といった存在感を示していた。
 せんだの流行語は「せんだエライ! せんだエライ!」「ナハナハナハ」「ナーウ、コマーシャル!」「キミはチビいくつかなー?」「やめんか、やめんか、やめんか」「駒沢、中ゥー退」「言えねえ、言えねえ、もう言えねえ」「高田の馬場はまだかー!」などなど。
 持ちネタはなかったが、のちのとんねるずなどと同様で「若者ノリの笑い」で時代をリードしていたのだ。そう言えば、自身の大学中退を笑いにしていたせんだに対し、とんねるずは高卒をギャグにしていたし、とんねるずの最大のブレーンと言える秋元康はせんだのラジオ番組に投稿したのがキッカケで放送作家になるなど、両者には何かとつながりが多い。石橋、木梨、別々に「ぎんざNOW!」の「素人コメディアン道場」に出てたしね。
 せんだを「カッコイイ」と思う若者は当時少なくなかったと思うが、村上氏のように吉本ファンの多い大阪の人の中でのせんだファンは少なかったのではないか。とんねるずも大阪では「どこがオモロイんや?」と言われることが多かったし。
 今の村上氏の中にも「せんだスピリッツ」は生きているのだろうか。「ナハナハ」とか、やってくれないよねえ。せんだが行けば、やってくれたりして。
 せんだ、エライ。

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