「刑事コロンボ」で有名な名優ピーター・フォークさんのご冥福をお祈りします

俳優ピーター・フォークさんが亡くなられたということを今朝、共同通信の記者のかたからの電話で知り、そのままコメント取材を受けた。
「刑事コロンボ」で見せた、ヨレヨレのコート、「うちのカミさんがね・・」に代表されるトボけた台詞回し、冴えない風貌の中年男という刑事像はそれまでに無かったものだった。
特に日本では刑事ドラマの主役と言えば渋い二枚目の俳優さんがやるものというイメージが強かったから、余計にインパクトがあったというか。
ドラマのストーリー構成、主人公のキャラ設定、小ネタのちりばめられた台詞のやり取りなど、コロンボが「古畑任三郎」シリーズに与えた影響は大きい。
今思えば、「夜明けの刑事」で主役の刑事を演じた坂上二郎さんのキャラ設定にもコロンボの影響があったのかもしれない。
「刑事ゴロンボ」にも影響を与えたし（笑）。
もちろん、その後のアメリカンドラマにも大きな影響を与えていると思う。
ピーター・フォークといえば、コロンボ以外にも、映画「グレートレース」「名探偵登場」「プリンセスブライドストーリー」などで見せた、味のあるコミカル演技も忘れ難い。
若い頃の舞台演技修行で身に付けたシリアス演技が土台にあってこそのコミカル演技というか、トボけた中の細かい心理描写が実に見事だった。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

西条昇はツイッター、フェイスブックもやってます。ツイッターは@saijonoboruです。よかったらフォローしてくださいね。

タグ：ピーター・フォーク 刑事コロンボ コロンボ 古畑任三郎