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ニート対策に思う。江戸時代のニートたち [時事ネタ]

 ニートやフリーターが増えて、政府としては困っているそうな。 
 ある人が全国の中高をまわって「ニートやフリーターは損」と10代に訴えかける出張授業が好評で、文部科学省の委託事業にも採択された、という記事を読んだ。
 なんでも、クイズ形式でフリーターと正社員の格差をネタにした三択問題を10代に出して、生涯賃金の差は二億円だと訴えているという。
 まあ、他の人が何をなさってもいいのだが、僕としては、損だからニートやフリーターはよしたほうがいいというのはニートやフリーターたちには説得力がないと思う。  
 彼らは得か損かを考えてニートやらフリーターをしてるわけじゃねえべや。
 損得なんか頭では分かっているけど、仕事を含めた「世間」「社会」とどうも上手く切り結べない、切り結ぶキッカケをなかなか作れない、というのが彼らなんじゃないのか。元祖・不登校児でもある僕には彼らの気持ちが何となく良く分かるんだなー。
 それに、ニートだって、今、始まったわけじゃないべー。
 落語に出てくる若旦那や与太郎なんて、完全に今で言うニートだわなー。
 ほっとけば働かないし、とにかく非生産的。与太郎なんて、親父に「そんなんで、どうやってメシを食うんだ?」と聞かれて「茶碗と箸だ」って答えるんだもんなー。いいよねー。 
 若旦那が船頭の仕事に挑戦する「船徳」、銭湯の番台で働く「湯屋番」、与太郎が町内の人たちの世話で働く「道具屋」「南瓜屋」「孝行糖」なんかは、今でいうニートの就業支援&職業訓練ネタだよねえ。
 もちろん落語の中での彼らは失敗の連続なんだけどね。
 僕的には、ニートたちに、これらの落語を聞いてもらったほうが、彼らにとっては何か感じるところがあるんじゃないかと思っている。
 というわけで、今、ニートのための落語会を計画進行中なのだ。 
 文部科学省はこっちの企画を委託事業に採択したほうがいいと思うんだけどなあー。

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