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【西条昇のストリップ史コレクション】吾妻京子の抗議文に対する伊吹まりの反論の生原稿

2019-10-07T18:46:51.jpg2019-10-07T18:46:51.jpg手元にある、昭和27年の三大スターの〝ストリップ廃業声明〟への吾妻京子の抗議文に対する伊吹まりの反論の生原稿「吾妻京子さんへの御返事」。
ストリッパーによるストリップ論争が巻きおこった経緯は前の投稿で触れた通りで、この二百字詰め6枚の文章は伊吹まり名義にはなっているが、日劇ミュージックホール運営委員の丸尾長顕の名前入り専用原稿用紙「長顕草稿」に書かれている。
〈私達はストリップそのものを軽蔑するのではありません。ストリップによって、低劣なワイセツ感をねらう舞台、その「低劣なワイセツ」を強いられる舞台を、忌避したのです〉〈私達は、ヌードによるエロティズムはねらいますが「ワイセツ」はねらいません〉。

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【西条昇のストリップ史コレクション】昭和27年のストリップ三大スターの廃業声明に対する吾妻京子の抗議文

2019-10-07T13:12:01.jpg2019-10-07T13:12:01.jpg手元にある、昭和27年のメリー松原、ヒロセ元美、伊吹まりの〝ストリップ廃業声明〟に対する吾妻京子の直筆の抗議文。
同年1月に東宝の小林一三社長が「有楽町からのハダカ追放」を宣言して日劇小劇場を閉鎖。3月に日劇ミュージックホールと改称してハダカなしで開場したものの客が入らず、再びハダカを登場させるにあたって、運営委員の丸尾長顕がメリー松原、ヒロセ元美、伊吹まりの三大スターに〈私たち三人は長らくストリッパーとして舞台に立って参りましたが、この度思うところがありまして、三人で話合いの上、所謂ストリップを廃業することになりました〉〈私たちは新しいヌード芸術に邁進し、これを高い芸術にまでエレベートしたい希望にもえています〉との声明を出させた。
これに対し、新宿セントラル劇場のスターであった吾妻京子が三人に〈自分の個性や技術がストリップティーズに適さないと思って転向するのなら別ですが、あの声明の為に真面目に勉強して居るストリッパー達が一層世の中から誤解される事を恐れます〉と反論した時の物だ。
この人気ストリッパーによるストリップ論争は当時の内外タイムスなどで大きく報じられた。

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