【西条昇の喜劇観劇日記】『更地19~更地に、イモ欽!』を観て思ったこと



『更地』シリーズとは劇団東京ヴォードヴィルショーの大森ヒロシさんがプロデュース・作(時に脚色)・構成・演出を務める〈役者による芝居コント〉公演のことで、今回は同じ劇団で常連出演者の山口良一さんに加えて西山浩司さん長江健次さんという「イモ欽トリオ」とのコラボ企画と言えるものだ。
イモ欽が自身のキャラを演じるコントを縦軸として、『更地』の役者陣のみのコントやそこにイモ欽1〜2名が加わったコントがあり、ラストに全員の絡みがあるというイモ欽ファンと『更地』ファンの両方の期待に応える構成の妙に関心させられた。
また、設定の視点の良さ、無駄のない流れ、役者陣の演技力で笑わせる『更地』流コントを観ているうちに、フリやコナシや個人芸に基づいた浅草流コントとは違う新宿ムーランルージュの役者陣によるコント(当時は〝スケッチ〟と呼んだ)はこういうものだったのではないか…と、ふと思った。
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