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【西条昇の浅草 女剣劇史コレクション】戦前の浅草での不二洋子一座の公演プログラム [剣劇]

僕の手元には、昭和12~19年にかけての女剣劇の不二洋子一座の浅草・松竹座での公演プログラムが80部以上あり、更に浅草・公園劇場での物も30部以上ある。
現在のROXのところにあった浅草・松竹座は昭和12年に国際劇場が出来るまでは浅草で最も大きい劇場であった。昭和3年までは歌舞伎と新派の公演が中心で、昭和6、7年からターキーの居た松竹少女歌劇とエノケンのピエル・ブリアントの本拠地となっていたが、松竹少女歌劇は昭和12年から国際劇場に本拠を移し、エノケンは昭和13年に東宝に引き抜かれて浅草を去っている。
その頃から、同じ松竹の公園劇場での剣劇大会の中心を担っていた不二洋子一座が松竹座での一枚看板による公演を行うようになり、敗戦前まで松竹座を本拠地として多くの観客を集め続けた。
ライバルの初代・大江美智子は昭和14年に急逝し、二代目・大江美智子が昭和17年から松竹座に進出したが、松竹座での公演回数は不二洋子一座のほうが圧倒的に多い。
浅草芸能史においても、戦前の不二洋子の功績と人気ぶりについて再評価する必要があるだろう。20180908_153016.jpg20180908_153019.jpg20180908_153023.jpg
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