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【西条昇の浅草文芸展日記】昨日の特別講義に「如何なる星の下に」の登場人物のモデルのお嬢様が [浅草文芸]

私が資料展示及びアドバイザーを務める日本近代文学館での文学展「浅草文芸、戻る場所」、開催初日の私の特別講義「高見順の観た浅草芸能 ー『如何なる星の下に』を中心に」では、高見順の小説「如何なる星の下に」の登場人物のモデルとなった人たちについて触れました。
高見自身が投影された主人公の倉橋は、K劇場の小柳雅子という17歳のレヴュー・ガールに夢中になります。
この小柳雅子は、当時(昭和10年代前半)に浅草・東京花月劇場の「吉本ショウ」のレヴュー・ガールだった立木雅子と小柳咲子を合体させた名前で、高見が実際に夢中になったのは立木雅子のようですが、作品中には小柳咲子も雅子のレヴュー・ガール仲間の〝さーちゃん〟として登場します。
昭和14年春に立木雅子も小柳咲子も、川田義雄(のちの晴久)を除いた〝あきれたぼういず〟の三人(坊屋三郎、益田喜頓、芝利英)と共に吉本興業から新興キネマ演芸部に引き抜かれました。
何と、昨日は、今回の特別講義を新聞で知った小柳咲子さんのお嬢様がご来場くださり、「母が当時の人たちと撮った写真がたくさんありますので、研究の資料になるようでしたら差し上げます」と私におっしゃってくださいました。
全く予測していなかったことなので、驚いたやら嬉しいやら。
今回の特別講義をした甲斐があったな。20180902_182512.jpg20180902_182527.jpg20180902_182542.jpg
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