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【西条昇のアイドル論】後期「アイドル論」の1回めの講義を [アイドル]

後期「アイドル論」の1回めは、アイドルの語源「偶像」やその定義、アイドル前史などを。
宗教と偶像崇拝。虚像と実像の間でメディアの果たす役割。異性としての疑似恋愛。プレスリーのリーゼントや聖子ちゃんカットなどを真似る、同性のアイドルへの憧れ。親しみやすい大衆性。日本のアイドル独自の未成熟な魅力と成長過程を楽しむファン心理。萌えの定義など。
プロマイド的な役割を果たした江戸時代の歌舞伎の役者絵や、今で言うグラビアアイドルや「会いに行けるアイドル」「カリスマ店員」の元祖である笠森お仙、寛政三美人をはじめとする看板娘の浮世絵。
明治に入って女性芸人の寄席出演が解禁されると、10代の娘義太夫の芸人たちに熱狂して「そこ、そこ!どうする、どうする」と掛け声を掛けて、茶碗の底をすり合わせて音を出したり、客席に落ちた簪を奪いあったりした当時の書生たちは「どうする連」と呼ばれ、太夫の乗った人力車を走って追いかけたことから「追っ掛け連」とも言われた。今のAKBファンとも共通する、コールやヲタ芸や追っかけの元祖で、若い男性のファン心理は今も昔も変わらない。
大正時代の浅草オペラでも、現代で言えば壇蜜的なフェロモンを振り撒いた歌劇女優の河合澄子に、ペラゴロと言われた若い男性ファンが熱狂して大騒ぎ、新聞ネタに。
スカイツリーの元祖的な浅草・十二階では、最上階までの階段に東京中の美人芸者百人の写真を展示して人気投票で一位を決めた「東京百美人」を実施。これはミスコンや選抜総選挙の元祖。
男性ファン向けのチャンバラ映画ではなく、女性ファンを意識した時代劇映画で流し目を駆使した二枚目スター、長谷川一夫。
「永遠の処女」と言われ、男性ファンにファンタジーを与えた映画女優、原節子。
アイドルという言葉を日本に定着させることになったフランスの女性歌手シルヴィ・ヴァルタンの1964年のヒット曲「アイドルを探せ」と、1965年のザ・ビートルズの主演映画「ヘルプ! 4人はアイドル」。
シルヴィ・ヴァルタン「アイドルを探せ」のBメロのPPPF(パンパパンヒュー)。
……などを駈け足で。
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