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【西条昇の浅草芸能日記】浅草・木馬亭での故・国本武春さんが企画した日本浪曲協会の大忘年会公演を [浅草六区]

昨日27日、浅草・木馬亭で日本浪曲協会による大忘年会公演を観てきた。
この公演は、今月24日に55歳で亡くなられた日本浪曲協会副会長の国本武春師が企画したもので、チラシにも出演者の中に名前が載っていたが、結果的に、武春師を偲ぶ会のような様相を呈することに。
まず、幕が開くと、日本浪曲協会会長の富士路子師をはじめ、澤孝子師、東家浦太郎師らが並んでの口上があり、「楽屋一同、大変ショックを受けている」「11日の理事会では大変元気だった」「今日は明るく賑やかに国本武春さんを偲びたい」「これからも日本浪曲協会をよろしくお願いします」と。
第一部は浪曲で、国本武春師の代演を務めた玉川太福師は、武春師から譲り受けた「大浦兼武」を披露。何か言った後に天に向かって「師匠、このクスグリ、結構ウケました」と言うのが面白かった。
続いて、富士路子師、東家浦太郎師、澤孝子師の名人芸に超満員の観客も大満足。
今回のチラシにはご来場特典として日本酒無料サービスと記載されていたが、第一部が終わった後の休憩時間に観客に日本酒がふるまわれ、第二部の冒頭に出演者一同が舞台に並び、武春師の曲師を務めた沢村豊子師の発声で観客と共に武春師に献杯を。
その後、武春師の「英国密航」のテープが流され、観客から「日本一!」の掛け声がかかると、ついつい、涙がこぼれた。
ここからは、玉川太福師の絶妙な司会進行で第二部の「余興・隠し芸コーナー」が始まり、若手から中堅・ベテランまで、浪曲師と曲師による隠し芸の数々が披露されていく。
キーボード弾き語り浪曲あり、中央アジアのホーメイあり、浪曲手妻(亡き布目貫一師と同じネタ)あり、チンドン演奏あり、津軽三味線あり、オペラあり…。
観客席から浪曲ファン数名が飛び入り参加した「浪曲天狗道場」コーナーもあって、13時に開演した会が終演を迎える頃にはすっかり夜になっていた。
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