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【西条昇の浅草コレクション】11歳の美空ひばりが出演していた昭和22年12月の浅草ロック座のパンフレット [エンタメ]

僕が所有している浅草ロック座のプログラムで最も古いのが、昭和22(1947)年12月の新風ショウによる第9回公演の時のものだ。
新風ショウとは、〈女エノケン〉武智豊子、女優・中原早苗の父親である藤尾純、のちに「アジャパー」でブレイクするバンジュンこと伴淳三郎の三人が中心となり結成されたショー集団で、この時の出し物は新喜劇「銀座裏の鍵穴」とレヴューショー「桃色ホテルは大騒ぎ」。
同年夏に秦豊吉の勧めもあってショー劇場として開場したロック座は、秦が手掛けていた〈額縁ショウ〉で知られる帝都座ショウや「肉体の門」が大当たりした空気座や、この新風ショウなど、新宿・帝都座や丸の内・日劇小劇場といった東宝系の劇場と同じ出し物が交互に回ってきている状態であった。
この時の公演で注目すべきは、当時11歳の美空ひばりが「桃色ホテルは大騒ぎ」でロック座の舞台に立っていたことだろう。
9景は「奥様お手をどうぞ」と題して、ひばり一人の唄の景になっている。
ひばりが横浜国際劇場で川田晴久に才能を見出だされて出世のきっかけを作るのは、新風ショウを離れたこの直後のことだった。
ロック座は翌年の昭和23年2月〜3月にメリー松原とハイライトショウによる〈踊るハダカ〉が登場して話題となり、昭和24年から本格的にストリップ専門劇場としての道を歩み始める。
ロック座と言えば、今月の始めに久しぶりに公演を観たが、KAGEMUがやるような人間の動きとバックのスクリーンに映し出された映像がシンクロする最新のAR技術を採り入れたり、バーレスク・ショーとしての進化が感じられて驚いた。その話はまた次回に。
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