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【西条昇の浅草コレクション】浅草・電気館の大正期の改築記念絵葉書 [浅草六区]

日本で最初の常設映画館である浅草・電気館の大正期の改築記念絵葉書を入手することができた。
上段左側からデブ君ことロスコー・アーバックル、マーベル嬢ことコメディエンヌのメーベル・ノーマンド、チヤツプリン君ことチャーリー・チャップリン。
いずれもサイレント・コメディ時代の大スターで、当初、日本ではチャップリンは「アルコール先生」、メーベルは「ハネ子」という愛称が付けられていた。
チャップリンがキーストン社に入社した頃には既にロスコーとメーベルは全米中の人気者だったが、三人のうち生涯を大物で通せたのはチャップリンのみで、ロスコーもメーベルもトーキー到来を前にスキャンダルもあって人気が凋落してしまう。
ロスコーは若手の頃のバスター・キートンを脇役に従えて主演物を撮っていた時期もあったね。
モツモツとしたデブ・キャラ演技で笑いを取る元祖がロスコーであることは間違いない。
僕はメーベルの独特のタレ目を活かした天真爛漫なコメディエンヌぶりも好きだったな。
絵葉書の下段には、杉浦市郎、古川緑水、茂木天洋、奥村扇蝶、中村声波といった電気館専属の説明者(弁士)たちの写真がズラリ。
アメリカの人気コメディアンと浅草の弁士の顔写真が一枚の絵葉書に組み込まれているのも、今の感覚からすると不思議な印象を受けるが、それだけ当時の弁士たちに人気があったということか。

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