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30年近く前のテレビ番組で島田紳助氏が言った一言について [お笑い]

先週末は島田紳助氏の黒い交際疑惑による引退問題について、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」にインタビュー出演したり、メディアからのコメント対応に追われていたから、必然的に紳助氏の芸人としてのこれまでについて振り返る時間が多かった。

そうした中で、30年近く前のあるTV番組で紳助氏がアドリブで言った一言を思い出した。
強烈な印象だったせいか、そのシーンは今でもよく覚えている。

あれは、MANZAIブームの後半で、すでに「オレたちひょうきん族」も始まっており、LFのオールナイトニッポンでビートたけしが人気ブレークしていた頃だから、1981年から82年にかけてのことだったと思う。僕は17歳前後だった。
フジテレビで週末の午後あたりに、たけしを中心としたお笑い特番が放送された。
スタジオではなく、どこかのホールのステージで行われたもので、たけしの歌やミニ・オールナイト的なコーナーがあり、うなずきトリオも出ていた記憶がある。
 
その番組のたけしと紳助氏を中心としたトーク・コーナーで、MANZAIブームの芸人生き残り競争的な話題の流れで紳助氏がアドリブでこんなことを言いだした。
「たけし兄さんが〇〇なら、洋七兄さんが△△、俺は××や」
〇〇、△△、××の部分には、その当時の任侠的な世界のトップの人たちの名前が出されていた。
つまり、紳助氏は、ブームの生き残り競争の中での自分たちのポジションやキャラをその世界の人たちに見立てて得意パターンの比喩を繰り出してみせたのだ。
多分に楽屋落ち的な感じで、たけしは苦笑いしつつ「何をバカなことを・・」的な感じで軽く受け流していたが、会場の観客たちは何のことやら分からずシーンとしていた。
あれは確か生中継というより収録だったような印象だが、だとしたら、よくそのまま放送できたものだ。当時のことだから編集の時にピー音で名前の一部を消したりする手法もまだ開発されてなかった。
当然ながら今では考えられないことだろう。
いろいろな面でTVにおける規制がゆるい時代だったと改めて思わされる。
 
当時はその世界での抗争がマスコミを騒がせており、アサヒ芸能や週刊大衆といった週刊誌も盛んにそうした人たちの動向を伝えていたから、普通にそれらのメディアをチェックしている人なら情報的に自然に詳しくなっていたのではないか。
僕はそこまで詳しくなかったし、紳助氏の見立ての細かいニュアンスまでは分からなかったが、何に喩えているかは分かった。
画面を眺めていて、何だかドキッとしたことは今でも鮮烈に覚えている。
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