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坂上二郎さんのご冥福をお祈りいたします [お笑い]

坂上二郎さんが亡くなられました。
コント55号世代であり、欽ちゃんと二郎さんそれぞれにインタビューをさせていただいたりした僕としてはものすごくショックです。
55号全盛期のフジテレビの世界は笑う、少し後に始まったなんでそうなるの?は毎週欠かさずに見ていましたし、日劇の舞台で生55号を見て、死ぬかと思うほど笑ったこともありました。
90年代に入って55号が復活した時の吉祥寺音頭の振り付けを欽ちゃんにリクエストされるうちに二郎さんの見本の踊りが混乱していくコントも、笑い死にしてしまうかと思ったくらいの面白さでした。
欽ちゃんが他の人たちのコントは「できない」から始まってるけど55コントは「できる」から始まってると僕に言ってくれました。
吉祥寺音頭のコントで欽ちゃんに「次はフラメンコ風にお願いします」と言われたら、パッとフラメンコ風に踊れてしまうし、スーパースタージロ念のコントでお経をショーアップしようということで和尚役の欽ちゃんに「次はジャズ風に」と言われると小坊主役の二郎さんはちゃんとジャズ風に歌えてしまうのです。
当時、よく「俺より上手くやるな!」と突っ込んでました。
つまり、なんでも出来てしまう二郎さんをいかに困らせるかということで、次々にフリを出して順番を混乱させていくという手法が生み出されたのです。
もちろん55号のコントは、微妙に細かい偏執的なツッコミを次々に繰り出す欽ちゃんの感覚によるところも大きかったと思いますが、口には出さねど腹の中では嫌がっていたり本当に疲れたり困ったりしてるように見せられる二郎さんのリアリティのある表現力があったればこそ成立したものだと思います。
一言で言えば55号のコントは欽ちゃんの感性と二郎さんの表現力のジャムセッション的なぶつかり合いの面白さだったのです。
そうしたドキュメンタリー的な面白さがあったからこそ、テレビというメディアで爆発的に受けたのでしょう。
二郎さんのことはまだまだ語り足りません。
いろんな機会に語っていきたいです。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
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