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欽ちゃんのお芝居と明治座喜劇の思い出 [お笑い]

今日、明治座で欽ちゃんの作・演出・主演の時代喜劇「いかん どっかん あっけらかん」を見てきた。
共演者は田中美佐子、小倉久寛、風見しんご、日替わりで松居直美とはしのえみ(今日は松居直美の回)、佐藤あつし、伽代子といった面々。
当初出演予定だった坂上二郎は体調不良により声のみの出演だった。
欽ちゃんは捕り方の親分に扮して珍しく二枚目の芝居を披露したり、小倉さん相手に伸び伸びと往年のツッコミ芸を見せたり。
田中美佐子さんのドラマとは印象の違う超・男勝りな役柄のコメディー演技にも驚かされた。
小倉さんの飄々としたとぼけ味の演技も安定感があって安心して笑えた。
コントトリオAKIKO時代から僕的にはそのコメディー演技が大好きな佐藤あつしくんは、アンサンブルから幕前までボランチ的なポジションで芝居全体の笑いを支えていた。
昼11時から30分の休憩を二回挟んで15時までという長丁場の芝居を一つのストーリーで笑わせていく。
12年前の新宿コマ劇場での欽ちゃん公演では、四本立ての芝居の構成だったが、ご年配のお客さんには一つのストーリーで引っ張るほうが見やすいのかも。
藤山寛美の松竹新喜劇は三本立ての構成でお客さんをさんざん笑わせ泣かせていたが、欽ちゃんのお芝居は松竹新喜劇に比べるとドラマ性はさほど強くなく、コント的な笑いの占める割合が多い。
泣かせの場面も関東風のサッパリとした味わいになっている。
開演前に小倉さんと佐藤あつしくんの楽屋に挨拶に行き、休憩中にロビーの喫茶室でお会いした三宅裕司さんともご挨拶を。
芝居を見ているうちに、子供の頃から明治座で見た色んな芝居や喜劇の思い出が甦ってきた。
思えば、初めて明治座で見た芝居は大川橋蔵の銭形平次公演だったと思う。
僕が小学生だった頃で叔母に連れられて見に行った。
その頃、明治座で勝新太郎の座頭市公演も見たし、市川猿之助の歌舞伎や村田英雄公演も見た。
喜劇では、明治座での三木のり平公演の面白さ楽しさが忘れられない。
のり平さんの演技ももちろん死ぬほど面白かったが、僕はその時に脇役で出ていた喜劇役者の故・石田英二さんが大好きになった。
その頃の明治座は江戸情緒のある芝居小屋という雰囲気だったが、やがて大きなビルの中の劇場に改装された。
以降は、堺正章さんの主演で植木等さんが特別出演する時代喜劇シリーズを見に通った。
今は二年に一度の欽ちゃん公演を楽しみにしている。
僕が中学生の頃まで、都内では明治座をはじめ、東京宝塚劇場、日劇、新宿コマ劇場、新橋演舞場、芸術座などの大劇場で喜劇公演を楽しむことができたが、今では喜劇公演のある大劇場は明治座と新橋演舞場くらいになっている。
欽ちゃんにはまだまだ元気に東京の喜劇を作り続けていただきたいものだ。
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