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本田美奈子.さんのお母さんの喪主挨拶を見て・・ [時事ネタ]

 本田美奈子.さんの告別式を伝える映像で本田さんのお母さんが喪主挨拶をされてる様子が紹介されていた。
 遺影を持たれていたのが、本田さんの妹さんだと思う。
 何日か前にこのブログにも書いたけど、僕は17年前の正月に本田さんの実家の茶の間でコタツに入りながら、本田さんやお母さん、妹さんたちと一晩、楽しく語り合ったことがあった。
 本田さんのバンドのベーシストの友人というだけで、初対面の僕をベーシストと一緒に本田さんもお母さんも妹さんも心地よく迎えてくれた。
 お母さんが「美奈子がギョウチュウ検査の時はいつも私がオシリをぺチっとやってあげてたのよ」なんて明るく言ってたのを覚えている。
 ホントに本田さんのことを愛してるんだなってことがその時によく分かった。
 妹さんはその時まだ17歳だったけど、やはり本田さんと強い信頼関係で結ばれているように感じた。
 お二人にとって本田さんの存在は誇りだったろうに。
 それだけに、お二人がどんな思いで本田さんの闘病生活を支えてたのかと考えると、ホントに涙が出た。 
 亡くなられてから通夜まで本田さんのご遺体は、17年前に僕が行った朝霞市の実家のあの茶の間に安置されていたそうだ。
 通夜に訪れた南野陽子の「私を筆頭に歌も上手じゃなく、大して努力もしない人が大勢いるのに何で・・」「私のコメントなんかより美奈子.の歌を流してあげてほしい」ってコメントは実に良かったねえ・・。
 芸人としてどんどん大きな存在になっていく、上り坂を駆け上がっていく只中での死に、僕は昭和39年に自動車事故が原因で亡くなった喜劇俳優の八波むと志さんのことを思い出した。本田さんも八波さんも東宝ミュージカルで活躍されていたし、何と38歳での早すぎる死という点まで一緒なのだ。
 アチャラカ喜劇にとどまらず、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」のドューリットル役で「運が良けりゃ」を見事に歌いきってみせ、菊田一夫の若き浅草時代を描いた芝居を芸術座で主演してみたり、といった矢先に亡くなった八波むと志。アイドルにとどまらず、ミュージカル女優に転身し、クラシックでも実力を発揮し始めた矢先に亡くなった本田さんと物凄くカブるんだよなあ。
 八波が生きていたらどれだけ大物の喜劇俳優になってたんだろうと今も思うように、本田美奈子.が生きていたら・・って、これから何度も考えると思う。
 今ごろ、向こうで、八波&本田という圧倒的な存在感と優れた芸を持った実力者同士の夢の共演のミュージカルが実現してるんじゃないかねえ。二人の「マイ・フェア・レディ」なんて、見たいなあ!

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